新年度症候群

*新年度症候群…仕事や学業において新しい年度が始まることを考えるあるいは始まった直後に心的ストレスや身体的不快感を感じること。

…とか勝手に言ってみたり。

今日が月曜だったら症状が強かったかもな。幸い今日は木曜だし、思ったよりなぜかちょっと楽しみな自分。昨日と今日じゃ確実に仕事量も違うし面倒だけど、なんか1本くらいネジとれたのかしら。それとも私相当なMだったのか…。


そんな新年度スタートの通勤電車。私の隣にスーツをビシッと着込んだ30代後半くらいの男性が乗ってきた。

座った彼がコンビニの袋をガサガサしている。なんとなくチラリと袋の中身の正体を確認。

…缶ビールだった。朝から500のロング缶。(←スーパードライ。)すでに開いてる。飲みかけか。

彼は酔ってる風でもなく、朝のコーヒーを飲むかのように至って真面目な様子でゆっくりビールを飲んでいた。


彼が持っているものが酒だとわかった瞬間、彼に対して“朝から酒飲むなよ”と思うとともに感じた不快感が徐々に薄れていく。

もしかしたら彼は新年度症候群なのかもしれない。“飲んでテンション上げなきゃ会社に行けない”とか“飲まなきゃストレスに押しつぶされそうだ”とか考えてたら…。いくらなんでもきっと新年度早々昼間から花見じゃあるまい。

後から電車に乗ってくる人たちが、彼の手に握られたスーパードライと俯きがちな彼の顔を交互にチラチラ見ていく。何気なく彼の正面に立ったおばちゃんが、気づいたとたん軽く目ぇ見開いてた。まぁね。だってミスマッチだもんね…。


後ろ髪引かれる思いで電車を乗り換えた。彼はこれからどうするんだろか。単に酒が飲みたくて我慢できなかったんならいい。うつとかアルコール依存には気をつけてください。


新年度、適当にがんばろ。