日曜日
ひさしぶりに、ゆっくりした日曜日。
…暑いのなんのって。
昼間はのびたチーズみたいになってた。
夜になったら幾分か涼しくなったので、テラスに出てみる。
梅雨明けした、夏の夜の匂いがした。
一緒に、やっぱり梔子の匂いもまざっている。
艶やかだけど、凛とした、不思議な匂い。
「花屋になりたい」
と言った人のことを思い出した。
私も今の仕事をしばらく続けて、あわよくばいつかやってみたい仕事だ。
同年代で、まさかそんなこと言う人がいるんだね、ってびっくりした。
いつか店を開いたら、パートでいいから雇ってくださいと言った。
叶えられる日はくるのかな。
動いているようで、まだ動けていないのを感じる。
新しいことを上塗りしても、やっぱり意味がない。
これまでに起きたことに、きちんと向きあって自分なりの折り合いをつけること。
それができなければ、結局心は立ちどまったままなんだな。
どうしたらいい?
それを見つけるためにも、自分自身とちゃんと向き合わなきゃ。
そんなことを改めて考えた夜。
夏が、やってきた。