ANA+OTTO
- 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: DVD
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だいぶ前にたまたまテレビで放送してたのを観た映画。
あの時は映像の美しさとか、俳優の魅力とか、ラストの衝撃がとても印象に残る映画だなあと感じていた。
今回観てやっぱり同じような印象も受けたけど、以前より物語がすんなりと入ってきた。
アナとオットー、2人とも逆さことばで綴る名前の持ち主。
幼い頃に出逢った2人は、様々な偶然を重ねてお互いを運命だと感じる。
アナとオットーそれぞれの視点で、同じ時間を描きつつ物語が進んでいくのが面白い。
2人の幼少期〜思春期?くらいがいちばんすきだな。
だんだんと、ふたりの心がほんとうに重なっていく感じ。
青年期をむかえると、オットーにとって苦しいことが起こったり、それによって2人が離れてしまったりする。
心は離れていないし、物理的にもすぐ近くにいたこともあった、けど気づかない…。
そんな馬鹿な。とは感じつつも、良い偶然と同じくらい、皮肉なすれ違いがこの映画には似合うなあと思う。
物語のなかでもポイントになっている北極圏。
そこでオットーを待つアナと、アナが待ってると知って会いにいこうとするオットー。
そこでもたくさんの偶然とすれ違いが起こって…。
やっぱり、ラストは印象的。
普通のラブストーリーだったらああはならない。
アナの見開いた瞳に移るオットー。
アナの瞳に滲む涙。
あのあと、オットーはどうなるんだろう。
映画が持つ雰囲気に、どこかシンシンとした痛みを感じる。
静かで、でも強くて、どうしたらいいのかわからなくなる心地。