(500)日のサマー

この映画は、まずやっぱり俳優が魅力的。

トム役のジョセフ・ゴードン=レヴィットが大すきだ。

彼が魅せる表情に胸を掴まれる。

サマー役のズーイー・デシャネルもものすごくキュート。



音楽もすごくいい。

この映画でレジーナ・スペクターとテンパートラップを新たにすきになりました。

他にもサマーもすきっていうくだりがあるザ・スミスとかたくさんの音楽が流れてくる。



この映画は、トムとサマーが出逢った1日目から500日目までを行ったり来たりしながら物語が進む。
視点はずっとトムのもの。

運命とか愛とかを信じているトムと、そんなものは信じられないサマー。

どんなに恋人みたいなことをしていても、あくまで“友達”と言い切るサマーに、なぜ?を隠せず2人の関係をはっきりさせたいトム。

最終的に、2人の考えはなぜか逆になっていくのだけれど。

テンポ然り、当時人物像然り、とても瑞々しい印象がある映画だと思う。



私的にはトムの一喜一憂がとても人らしくて好感を持ったけど、なんだかサマーが言うことも全くわからないでもない。

しかしトムからしたら、え?ええ?!っていうことの連続なんだろうな。

思わずがんばれ、トム!とかなりつつ、トムがショックを受ける時は私もしょんぼりしたりして。



愛とか運命とか、正直私にはよくわからない。“そんなもんないよ”とは言わないけど、“運命って絶対あると思うの!”とも言えない。

“偶然”も“すれ違い”も、どっちも“運命”って言える気もするし。

そしたら毎日こうして生きていること自体、“運命”だね。

なんて、だんだんと運命論について考え始めてしまったり。



なにはともあれ、夏の次には秋がくるね!トム。

映画のラスト、希望が持てる感じがさらりと入り込んできて、すき。

私にも、夏が終わって秋がきてるよ。

なんだかんだと、最終的には笑顔になれる映画です。