25→29

今日もいい天気だー。

3連休の最後は友人に会いにいく。

車で1時間ちょっと。腰に抱えた爆弾にヒヤヒヤしながらも、無事到着。



友人は、私と同じ歳…であるはずだった。

彼女の時間は25歳でとまり、私は29歳になっている。

毎年彼女に会うたびに私は歳をとって、少しずつ見た目も変わっているんだと思う。

でも、わたしの記憶の中にいる彼女はもうずっと変わらず、歳をとることもない。

花屋のおじさんが一緒に選んでくれた花を供えて、彼女の真正面にいつも置かれているベンチに座って、しばらくのあいだ色々と話しかけた。



今でも思い出す。

彼女の笑顔と、幸せそうに今を語る姿と、そのなかにみせた小さな影を。

さいごの鮮やかに彩られた彼女の唇を。

あのコは普段あんな色の口紅つけないよ、と思ったことを。



今でも考える。

小さな影に気づいて、私にできたことはあれが精一杯だったのか?

ひとりの友人としてできたことって?

それともうひとつ、PSWとしてできたかもしれないことって?

PSWとして1年目だった25の私と、4年目になった29の私とで、返したことばは違ったのか?

こたえは、出ない。



はっきりとわかるのは、

彼女が私の親友であったこと。

幼少から25歳までを一緒に過ごして幸せだったこと。

これからも一緒に大人になっていきたいと思っていたこと。

今も私は彼女を忘れずに、生きていること。



彼女に会いにいくと、日常に紛れて忘れがちになることを思い出す。

ほんとはそんなんじゃ、まだまだなんだろうけど。

次に会うときは、もうちょっとマシな姿をみせに来よう。

また、会いにいくよ。