彼女のこんだて帖

彼女のこんだて帖 (講談社文庫)

彼女のこんだて帖 (講談社文庫)

角田光代ってだけでなく、魚喃キリコの絵ってことでも惹かれる1冊。

しかも、題名がいい。“こんだて帖”っていう響きと風合い。

総勢15人、“彼女”だけでなく“彼”もふくめた、いろいろな“食”のありかたのお話。



生きることは、食べることにもつながる。食べることは、“生活”とか“暮らし”につながる。

誰と、いつ、何を食べたか。

それって、とてもたいせつなことだなぁ、と感じた。

一緒に食事をとる相手がいることって、幸せだな。



本の終盤には、それぞれのお話に出てくるごはんの写真と作り方も載ってて、すごくイメージが具体化されるし、自分でも作ってみたくなる。

個人的には、うどんを製麺からやるのにとても興味を持ちました。あとは、タイ料理たち。

いやー。いつか両親とか以外にごはんを作ったりする日常があるのもいいなあ、なんて思ったりした。