魔法がとけたら
金沢から地元埼玉へ帰ってきた。
長旅の帰りにいつも感じるのは、《旅》っていう魔法が家に近づくにつれてだんだんとけていくような感覚。
家に帰ってくると、魔法が効かなくなるかわりに、《経験》とか《思い出》という新たなモノを手に入れることができる。
“帰りたくないなあ”って感じるのは、私にとって素敵な旅だったということ。
そして、“帰りたくない”なんて言っても、なんだかんだ帰る場所があるから、安心して旅を楽しめる自分がきっとどこかにいるんだと、改めて感じる。
矛盾しているようだけど、どっちも本当の気持ちなのです。
初めての土地で、たくさんのものを観て、感じた。
金沢は、なぜだか不思議と安心感がある街だった。
金沢での足取りはまた別の日に残すとして。
今日はこの旅で得たものたちをしっかり抱きしめながら眠る。