27さい、鎌倉を歩く

本日をもちまして、27歳になりました。あぁもう20代も残すところあと3年。ステキな30代を迎えるための準備をしつつ、20代も満喫しなきゃなお年頃になってしまったわけです。


誕生日になぜ鎌倉を歩いているのかと言えば、「なんとなく」です。ずっと抜けないオェっと感を抱えながら、「あ…なんか鎌倉に行きたい…」と、そんな気持ちだけで帰り道に立ち寄った本屋で『るるぶ鎌倉』を買ってしまったのです。読んだらもう行くしかありません。心はすっかり「誕生日は、鎌倉へ」になっていたのです。


鎌倉の空はとても晴れてて、一昨年の夏に花火大会を見に来たときとはまた違う感じがしました。夜だったし、人もものすごく多かったなぁ、とか思いつつ、今回はほどよい人の波。


鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かうほんの数百メートルで、早速お買い物。木でできたどんぐりのストラップとキーホルダー、そして『ワイワイ』のストラップ。ヒモをひっぱると手がワイワイってうごく、これまた木でできたカワイイやつ。職場でテンション落ち気味なので、職場で使ってる院内用携帯電話につける用。『ワイワイ』は彼が買ってくれました。(ワイワイ)


そんな道草くったあと、鶴岡八幡宮へ。ハトがめっちゃキレイに並んで飛んでますやん!バサバサバサー!!って、頭上わずか数十センチのところを飛んでいかれてびっくりしました。
ハトの洗礼を抜けたら、ちょうどいいタイミングで婚礼の儀式が。新郎が外国の方で、新郎新婦の後ろに参列している親族の衣装がものすごくハデだったのが印象的でした。お国柄ですね。しかしそのハデなワンピースや羽飾りもさることながら、親族の少し緊張したようにナニカミをのぞかせるその表情がまぶしかったです。いやぁ、おめでとう。参拝客もどんどこ集まってきて、みんな拍手で祝福。


鶴岡八幡宮を出てから一休みがてら昼食。『こ寿々』というお店でおそばを食べました。鴨南つけそば、おいしかったー!おそば+ビール(昼から…)にわらびもちを注文。そのわらびもちがものすごくおいしくて、びっくり。ものすごく弾力があってぷるぷるで、しかもつるん、としてる。お持ち帰りでわらびもちだけ買っていく人もいたから、有名なのかしら?


お腹もいっぱいになったところで一旦宿へチェックインして、休憩もそこそこに大きな荷物だけ置いてまた鎌倉散策へ…と思ったら誕生日プレゼントなるモノをいただきました。『MU−RA』っていうお店にあったという時計。お店は青山にあるらしい。知らなかったけど、アンティークっぽさがすごくかわいい。早速もらった時計も鎌倉歩きのお供につけて、再出発。


長谷駅で降りて、まずは高徳院へ大仏に会いに。大仏と、そのバックにある緑と空の青さで大仏がよりダイナミックに!…見えた気がしました。「なんとなく」で鎌倉旅行を決めましたが、なんせ「なんとなく」大仏が見たかったものですから。なんだか必要以上に感動した気がします。20円で胎内にも入りました。大仏様の中は空洞なんですね、知りませんでした。


大仏に会った感動覚めやらぬまま、長谷寺へ。長谷寺にいらした観音像を見たら、大仏以上に感動しました。単純です。と言うより、観音の方がかっこよかったです。佇まいが。大仏様ごめんなさい。
長谷寺は、観音様だけでなくお寺全体の雰囲気がとても気に入りました。鯉が泳ぐ池も、静かに、でも艶やかに咲く牡丹も、なんだか神秘的な弁天窟も、ポツリと私の心に残るものがありました。


長谷寺を出た頃には日が少しずつ傾き始めていました。江ノ電に乗らず、歩いて鎌倉駅方面を目指します。すぐに海が見えてきて、一昨年花火大会に来た由比ヶ浜を歩きました。砂浜に降りたら、そこには…海草が。そしてカラスが。なんて光景…と思いながら歩みを進めていくと、気づけば自分の足下はビッシリと貝殻。すごーい!と思ったのも束の間、拾うのにありがたみを感じなくなってしまいそうなくらいに大量な数で、貝殻の選別は諦めました。海なし県に住んでる私にとっては、海はとても不思議で心がソワソワする場所です。


由比ヶ浜散歩を終えて鎌倉駅付近に戻ってきた頃には、もう夜が来ていました。夜はお酒を飲みながら(昼にもビール飲んだけど)ちまちまと、ゆっくり時間をかけてごはんを食べて、また宿へ。明日も旅は続きます。