福島現実逃避の旅

akichie2009-09-13


8月22・23・24と2泊3日で福島へ現実逃避しに行ってきたときのことを思い出し書き。満喫した分、現実に引き戻された時の反動もまた大きかった気がするけど…。あぁ、あの美しい田んぼが懐かしいです、母さん。いや、家にいるけどね…。


1日目は会津若松、2日目は裏磐梯、3日目は喜多方と観光の主とされてるところは行きました。宿泊は温泉も入りたいってことで、2連泊で芦ノ牧温泉。今回1番楽しかったのは、2日目・3日目とレンタカー借りてのドライブ。普段からよく車を運転するけど、運転が好きだ。知らない道を走るのってすごく楽しい。しかも主要道路は大きいしゴミゴミしてないし、景色もいい。エアコンじゃなくて窓開けて走りました。ちゃんとお気に入りのCDも持参して、鼻歌うたいながら上機嫌。普段運転をしない東京在住の彼がめずらしく運転したけど、1度私に変わったら最後、楽しくてハンドル渡せない。

山の深さとか、湖の青さとか、風の心地よさとか、それだけで気分が清清しくなった。何より太陽に照らされた稲がそよぐ田んぼの美しさがすごく衝撃的だった。真ったいらに広がる黄色い稲が、光を浴びてキラキラしてるように見えた。私自身埼玉の山育ちだけど、田んぼはないから、あんなにきれいなものだとは思わなくて。たまに見ても、あれほど広大なものでもないし。


芦ノ牧温泉に帰れば、近くにはお店もほとんどないし、食事をするところも夜8時までに入らないと閉まっちゃったり…なんてところだったけど、宿のご主人がとてもゆるくていい人だったし、紹介してくれた食堂もすごくおいしくて落ち着くし、これまた店の人もいい人だった。結局1日目も2日目も同じ食堂で夕飯食べたのよね…。横浜のラーメン博物館にも出店してるらしいよ、『牛乳屋食堂』。私はラーメンと言えばとんこつ派だったんだけど、久々にしょうゆ食べたらすごくほっとする味がした。濃すぎないし、あっという間に食べれちゃう。ウマかったです。1日目の夜、電車でやってきた私たちに宿までのタクシーを呼んでくれてありがとう。そしてそれを根回ししてくれた宿のご主人ありがとう。普段旅行すると結構遅くまで観光でフラフラして遅くに食事をとったりすることが多かったけど、昼しっかり観光して夜は早く帰ってゆっくりしようって思えてとても寛げました。しかし、2日目に磐梯方面から芦ノ牧温泉に帰るときの道のりがけっこうコワかったよ。道はなんてことない1本道をひたすら進むんだけど、街灯が少なくて夜7時くらいでも真っ暗だし、聳え立つ山々がものすごい威圧感。山の昼と夜との姿の違いを感じたわ。


今回、往復の交通手段はバス。新宿⇔会津若松が5000円…つまり片道2500円だったのよ。激安。家から自家用車乗ってくのはさすがにダルいし、新幹線使うとだいぶ高くなるし…ってところでたまたま見つけたけどかなりお得だった気がする。帰り道のバスの中、どんどん福島から東京に近づき、高速を降りたとたんに目に飛び込んでくる高い建物ののオンパレード。夜なのにたくさんの明かりがついた大通り。行きかう人々。…ものすごく夢から覚めた気分になった。

暮らすには東京は確かに便利。いざ福島で暮らせって言われたら絶対戸惑うし、正直どっちがいいのかと言われたらわからないけど、あんな風にのんびり何も考えずにいられた時間よカムバック…と思った。新宿から埼玉に帰る満員電車がちょっと切なかった。

あぁー、もう1度逃避したいー。