夏の残像

金木犀の香りを待ちわびた今週、聴いてた音は夏の名残をたっぷり残したようなLUNKHEAD。秋を早く来いと思いつつも、まだ未練たらしく夏の終わりを感じていたいのね。ワガママなことです。ヘビーローテーションでまわってたのはアルバム『孵化』。

『海月』を聴きながら終わったばっかりの夏を想ったり、いつかの夏をちょっと思い出しちゃったりして、私は一体何やってんでしょう。でも聴いてるときはほんとにそんな「何やっちゃってんの?」なんて冷静な自分はいないわけで、すっかり入り込んでしまう。

LUNKHEADの小高の声がすきだ。甘いのか、甘くないのか、力強いのか、弱弱しいのかもわからないけど、どれも含んでる気もするけど。彼の声は、聴いてるとなんでか切なくなるね。詞もすき。この1週間、『羽根』を聴いてがんばった。


FLY 暗いワールド いつか飛べる

進め 勇敢に 新しい世界へ


決して明るくない詞が乗るのは、しっかりテンポを刻んで、飛びはねることだってできそうな音。