今日も今日とて

風がふいている。

ここんとこ、よく風がふくな。

それにまじってところにより、雨。



とめられずに開いていく心の穴。

もうひとりではどうしようもなくなって、相手に言葉を投げかけたのが、一昨日。

東京はたびたび強風がおそい、雨がふった。

風に流される雲の動きの早さを、部屋からしばらくながめた。

いたたまれなくなって、小雨のなかひとり近所を散歩したりもした。

それでも、なにひとつ解決されるものはなかったのだ。



言葉に出してみれば、思っていたより単純で幼い、でも複雑に矛盾した想いが私のなかにあった。

自分でも知らなかった自分。

相手もびっくりしていた。

結果、相手を困らせる事態になってしまったのだけれど。



矛盾していても、私からあふれた気持ちはどれも嘘じゃない。

だからこそ、相手も私もどうしたらいいのかわからなくなった。

部屋を出るときの、彼の表情が頭からはなれない。



私たちはこれからどうなるのかとぼんやり考えた昨日。

車を運転していたら、雲が厚くなって雨と風がやってきた。

雨と風がやんだあと、私は一体どうしたいのかと考える。

何度も考え直した文字がならんだ手紙を、電波に届けてもらった。



はてさて、今日も今日とて風がふいている。

貫きたい想いは貫くことができなくなるのかもしれない。

でも、貫くためには1度こうするよりほかなかったと信じる。

どうなるかは、わからない。