なんども、なんども

ころんでは、たちあがる。

たちあがっては、ころぶ。

ころんでもそのうち立ちあがらなくちゃいけないし、いつかは立ちあがれることも知っている。

けど、ころんだままなかなか起きあがれないことだってある。

…今日、ころんだばっかだけど。



職場の先輩が、やめることになった。

やめることになったのは突然のことだった。

けれど、そこに至るにはそれなりの経緯があったらしい。

まったくわからないでもない。

でも、あまり納得はいかない。



少し前にそうなるかもしれないと聞いてはいたが、確定するのが早かった。

彼女の涙に、私も涙がながれそうになった。

迷惑をかけてごめんね、と言われた。

結果的にはそうなるのかもしれないが、別に彼女が心からやめたがったわけじゃない。

だから、迷惑をかけられたとはべつに思わない。



けど、事前に聞かれたからしんどいしできないと言ったのに。

結局、あいた場所はまた私がうめることになった。

最終的な決定をきちんと話されることもなく。

事前に聞かれた意味がない。

これまでで考えたらありえない配置。



なにそれどうすんの?

無理だって言ったじゃん。

もういやだ…。

でも、誰かがやらなくちゃいけないか。

それは、本当に私しかいないの?



そんなことばっかりが浮かんで。

先輩の顔が浮かんで。

組織という目にみえないけど大きなものの力を感じて。

またどうしようもないことばっからだと、無力感におそわれた。



もう、ほんと泣きそうだ。

最近、いろいろなことがほんとにうまくいかない。

なんども、なんども立て直そう立て直そうとしてるのに。

なにをやっても結局だめだなあ。



なんでだろ?

どうして?

どうしたらいい?



そのうちまた起きあがるから、しばらくたおれたままでもいいですかね?

ちから、蓄えますから。

…なんどでも、立ちあがってみせますから。