吉祥寺のまちと、そこからつながるユニバース

朝起きたら、目が腫れぼったい。

気分を変えようと、昨日買ったのに聴けなかったbonobosのアルバムを流す。

ULTRA

ULTRA

蔡くんが、吉祥寺のまちをうたう。

bonobosの音は、ますます宇宙に近づいていく気がして、胸が苦しくなるような、心地良いような。



昨日、吉祥寺のまちで目にした光景を思い出す。

結局ずっと私がとらわれていたモノがなんだったのか、思い知って涙したゆうべ。

ああもう、こんな自分が煩わしくてしょうがない。

でも、それが自分なんだと気づいたからしょうがない。



愛されていた、と思いたかった。

でも、そうでないんじゃないかと、ずっとどこかで思っていた。

それは、無条件にすきになったひとに、同じようにすきになってほしい…なんてことを、相手に望んでしまっていたから。

同じようにすきになってもらえないから、私のことなんてすきじゃないのよ。

…なんて、子どもなんだろう。

手に入らないものを欲しがって、躍起になっていたのかも。

それでも、そんな子どもっぽい自分を、認めたくなかったんだ。



情けなくて、泣けた。

でも、あんなに認めたくなかったのにはっきりとわかってしまうと、泣き終えたあとは少し楽だ。

どんな自分も、認めること。

認めないと、結局いくらなにをどうやっても、前には進めないんだと、今さらながら実感する。



bonobosのうたみたいに、私も私の物語を書き換えて行く。

あの吉祥寺のまちから、やがて銀河へ。