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身体と心の性別が一致していない、病。

それを病と言うのか、私個人としては疑問を持つところではあるけれど。

でも、その事実によって苦しい想いをするひとがいるってことは、理解はできる。

ただ、あんまりにも身近にいたものだから。

あんまりにも身近にいたのだけれど。

驚きつつも、“うん、そうなんだね”とすんなり受け入れている自分にも少なからず驚く？というかなんというか。

ただ、その事実を同じ職種の仲間みんなに打ち明けるのは、どれだけ勇気のいることだったろうと思うと胸が疼く。

自分の身体のままの性別を受け入れることができない辛さは、きっと本人にしかわからない。

学生時代や社会人になってからも、きっと何度も何度もギャップを感じたり苦しんだんだと思う。

キレイな男のコ…っぽい女のコなんだと思っていたけれど。

心は見た目に違わず男のコだったんだね。

生まれて25年経って、“彼女”は“彼”になる決断をしたわけで。

その決断だって、すごく迷ったり葛藤して下した結論なんだろう。

これから少しづつ見た目が変わって、そのうち名前も変えると言っていたけれど。

たぶんこれまで数年そのひととなりを見てきたから、わたしたちがあえてなにかを変えることは、きっとない。

だって中身は変わらないんだから。

素直に、そう思う。

迷ったり苦しんだり、いろんな葛藤を抱えて、ひとは生きてるんだなあとあらためて感じる。

それでもそれを乗り越えて、しあわせを手にしていくんだね。