一瞬の極彩色

夜勤明けで歩いて帰るあのひと。

今日も変わらず日勤帯の仕事に向かう自転車の私。

たまたますれ違うなんていう珍しい朝。

気づいて目をちょっとみひらいたあと、笑顔で手を振ってくれる。

その一瞬、寝ぼけ半分でぼんやりと音楽が流れていた頭のなかが極彩色に染まるような感覚。

その時間、きっとわずか2秒くらい。

そのあともニヤけが止まらないなんて、なんともゲンキンな。

はやく、でもゆっくりと、染まればいい。