春の気配

雪がとけたら、少しずつ空気に春がまじるようになってきた。

風が吹くと、ほのかに梅が香ったり。

空気にあたたかさがふくまれていたり。



そうしているうちに、いつの間にかホンモノの春がやってくるでしょう。

今年の春は、さびしいことがたくさんありそうだ。

春はいつでも出逢いと別れの季節だから。



そして、人はやっぱり移ろいゆくものだから。

ずっと、なんてものはない。

ぜったい、なんてものもない。



そうしてどこかフラフラグラグラしたままだから。

やっぱり、私もまだまだだね。

春、嬉しいやら切ないやら。