皐月
5月になった。
晴れているけど、風が強い。
ただ、吹く風はすっかりあたたかい。
昨日、久しぶりに身体を動かした。
手を伸ばして、
走って、
汗をかいた。
久しぶりに触れるボールの感触は愛おしい。
みんながする1つずつの動きがつながって、大きな動きになる瞬間の喜び。
やっぱりいい。
そのあとお酒の席に行った。
酒はまわるし、
眠いし、
だるい…。
疲れて眠ってしまいたかったけど、
まだ心にひっかかることが1つ。
夜になると頭をよぎって離れなくなる。
結局2時間毎くらいで目をさまして、
また寝て、
また起きて、
また寝る。
今朝は朝から筋肉痛。
次の日にでるからまだマシか。
とか思いつつも苦悶の声をあげる。
姪っ子がきていて、朝から父親と野球をしている。
姉ちゃんと、テレビを見ながら何気ないことを語る。
母親は朝からずっと料理をしている。
愛しい人はたくさんいる。
愛しい人たちとの、愛しい時間。
それをあらためて想って、しあわせなんだとかみしめる。
なのに、なぜ1つ足りないとふとした瞬間にさみしく感じるんだろう。
たくさんのなかの、たった1つ。
でも、1つ1つどれも違うから。
どれがかけても、さみしいだろう。
足りないものを埋めようとしても、それに変わるものはきっとないから。
無理に埋めようとしないで、愛しいものをたくさんみつけよう。
愛しい人たちに、会いに行こう。