サカナクションボーカルの声について

まだまだサカナクション熱は続いているわけで、そしてあまりにも悲しく、やることも限られた休日なわけで、サカナクションの音にくるまれた狭い自室でとうとうサカナクションについて考えることにした。(どんだけヒマなんだよ…)という言葉は、今日は知らんふりします。


とっかかりが音とPVだったので、最近になってボーカルの声に改めて注目(なんとも失礼)したら、この人の声はフツウだけどフシギな声なのだ。(さらなる失礼)くるりの岸田みたいで、アジカンの後藤みたいで、フジファブリックの志村みたいで、なんだか他にも似た声の人いた気がするなーと思うんだけど、思い出せないんだけど。ちょっとAPOGEEぽいとこもあんのかな?雰囲気かしら。


結局は、ものすごくあたり前だけど似ているけど違うのよ。もう今まで何を考えてたのさアンタ、っていう結論。サカナクションのボーカルの声はサカナクションにしかない声なのよ。そして今、『サンプル』の♪息をしてー♪っていうところを聴きながら胸の端っこをつかまれて、少し泣きたい気分になっているじゃないのよ。


音と声の相性ってホントに大事だと思う。ボーカルを彩るのはバックの音で、音を彩るのもまたボーカルの声なのだと思うのよ、きっと。音と声がその質とか色んなものを越えて一緒になって、うまい具合にもうまくないようにも変わってくから、音が好きだし声が好きだと思うんだなぁとか、とか。


サカナクションの音と声は、狭い私の部屋を蒼い水槽にしたり、キラキラのダンスホールにしたり、白銀の世界にしたり、色んな風に変えてくれる力があって、今の私にはとてつもなく心地良いのよ。